太田・森重コンビに野澤。実力者と若手の存在がFC東京のポジティブな要素
お決まりのコンビから、またしてもゴールが生まれた。9分、右サイドの深い場所で得たFK。ボールをセットしたのは、前節、負傷で今季初欠場した太田。「FKで今季はモリゲ(森重)に何度もアシストしてきている。今回も意思疎通がしっかり取れた」。
二人が出し手と受け手の関係として生み出してきたゴールは今季5点目。このシーンでも、太田の最高のクロスが仙台のゾーンディフェンスの間を突き、森重がしっかり頭で決めた。太田はアシスト数を『11』にし、昨季の数字(10アシスト)をすでに超えた。また森重はこれで6点目となり、現在チーム得点王。肩書きはDFながら、攻撃でも大きく貢献する日本代表の二人。またしても青赤を勝利に導き、晴れて東アジア杯が行われる中国へと向かうことができた。
もう一人、特筆すべき活躍で勝利に貢献した選手がいた。23分、前田の1点目の場面。その直前、敵陣で相手から力強くボールを奪ったのは野澤だった。そこから前を向きドリブル。「遼一さん(前田)と一瞬目が合った。そこからDFに気付かれないように(目を)逸らしながらもパスを出せた」。得意のスルーパスが、見事なアシストになった。この直前でも体を相手に強く当ててボール奪取するシーンがあった。「筋トレで体を強化してきたことが生きた」。さらに味方が前に突進していく中で、一人冷静に中盤でバランスを取る位置取りで試合を落ち着かせた。「バルセロナのシャビやブスケツの映像を普段から見て、細かい動きを勉強している。この試合で少し生きたかな」。試合をとおして見せた丁寧な動きは、普段の研究の賜物でもあった。
快勝劇ではあったが、2nd最下位の仙台の低調さにも助けられた。ただ、しっかりとした結果を示した実力者と若手の存在は、大いにポジティブな要素だった。(西川 結城)