まさかの追加招集。見せろ“藤田色”
23日の東アジア杯の日本代表メンバー発表で選外になった報を聞くと、「想定の範囲内です」と語っていた藤田直之。その1週間後、彼にとっても想定外の出来事が起こった。浦和の柏木陽介が29日に行われた2nd第5節・甲府戦(1△1)で負傷し、代表を離脱することが決まった。その代わりに東アジア杯のメンバーに招集されたのが藤田だった。
もともと我を押し出すタイプでない。予備登録に名を連ねた際も「選ばれないですよ」とあまり意に介していなかった。しかし、サッカー選手であれば日の丸への憧れはないわけがない。「代表への思いというのは誰しもが持っている」。それは藤田も同様だった。これまでU-16日本代表に選出されたことはあるが、日の丸とは縁が遠かった藤田。追加招集という形ではあるが、28歳にして初めてA代表のユニフォームに袖を通すこととなった。
2nd第5節終了時点でリーグ2位となる9アシストを記録。セットプレーのキッカー、そして藤田の代名詞とも言えるロングスローで得点を演出してきた。その結果から見ても日の丸を背負う資格は十分にある。鳥栖では4季連続で主将を務めるが、その理想像は「プレーで引っ張ること」。今季は個人の結果が伴っていることで主将としての存在感も増している。
性格は謙虚だが、ピッチの中では自信を持ってプレーする。藤田にしか出せない色を代表でもしっかり出してほしいところだ。(杉山 文宣)