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[日本代表]DF 21 遠藤航(湘南)|東アジアカップ連覇へ挑む“Jリーグ選抜”。目覚めろ、国内で眠る才能

2015/7/31 12:32



湘南の若大将から日本の若大将へ


 昨季のいまごろ、遠藤航はW杯を戦う日本代表の勇士をその目に焼き付けていた。そして、大会終了後にW杯の感想とともに連ねていた言葉をいまでも思い出す。「次はあの舞台にいたいし、そのチャンスはあると思う」。

 日本代表は遠藤にとって決して手の届かない存在ではなかった。「プロである以上、目指すべきところ」として常に視線の中にその姿を捉え続けてきた場所である。代表選出に対して遠藤は素直な言葉を紡ぐ。「A代表に入れたこと、湘南から入れたことは、僕だけでなくチームにとっても大事なことだなと思っている。僕だけの力で入ったわけではないし、今まで自分を育ててくれた方への感謝の気持ちが強い」。意気込みより感謝が先に口を付くのはいかにも彼らしい。さらに、U-22日本代表の主将でもある彼には上の世代と下の世代をつなぐ役割も求められる。「まずは(A代表に)入らないとという気持ちは強かった。自分たちの世代がどんどん入っていかないとリオ五輪も厳しくなる」。今回の代表にリオ世代の選手で選出されたのは遠藤と浅野拓磨の二人。そのことを考えても、この世代の主将として湘南の若人に懸かる期待は大きい。膨らむ期待を力に変えて東アジア杯の舞台に挑んでいく必要がありそうだ。 今回はDF登録で代表入りを果たしている。ポジションは本職のCBではなく、U-22日本代表でプレーしているボランチでもない。国内組では競争力の低いと言われる右SBでの選出だ。しかし、本人は「そこまでネガティブに感じていないし、自分にとってプラスになるのでは」と、新たなポジションでの挑戦を前向きに捉える。「守備だけでなく、攻撃での良さや前で起点になることはある程度イメージしている。自分の良さでもある守備の部分での1対1の強さや攻撃参加というところは出していけると思う」と自身への期待を語る言葉から確固たる自信をうかがわせた。

 大会前の最後の試合となった2nd第5節・柏戦(3○0)では、CKから得点を挙げた。「湘南から世界へ」という横断幕を掲げたサポーターに後押しされ、笑顔でピッチをあとにした。「気負わずに自分らしくやっていきたい」。湘南の若大将から日本の若大将へ。遠藤の挑戦はここからがスタートとなる。   ( 林 遼平)

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