10番タイプではない興梠のストライカー像
与えられた背番号はエースナンバーの『10』。その感想を問われれば「『なんで?』と思った。ものすごく似合わない番号」と自らを卑下した。ただ、それだけ期待を受けていることも間違いない。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「日本代表には点を取る選手が必要」とFWの選出理由を話したが、それはもちろん興梠慎三にも求められる。ただ、興梠は「どん欲に点を狙いたいと言いたいところだけど自分はそういうプレーヤーじゃない」と話し、「周りの特徴をうまく生かせるようなプレーをしたい」と“得点以外”をアピールポイントとした。それについてはハリルホジッチ監督もこう語っている。「興梠は非常に面白い選手でいろいろなオーガナイズでプレーできる。一人でもプレーできるし、二人でもサイドでも真ん中でもプレーできる」。興梠に求めるのは決して得点だけではないはずだ。
代表戦に出場することになれば、鹿島時代(11年6月)以来。「(浦和では)背負いながらのプレーが多くなったので、そういう意味で鹿島にいたころとプレースタイルもだいぶ変わった」。決して10番タイプではないが、現在の浦和の攻撃は興梠から始まる。その姿を代表でも見せてほしい。(菊地 正典)