蒸し暑く荒れたピッチでの立ち上がり、福岡は初先発のウェリントンを、大分は高松をターゲットにロングフィードを入れセカンドボールを狙い合う。大分の激しいプレスにダブルボランチからの展開を阻まれた福岡は、サイド攻撃も封じられ何もできない。21分に高松の浮き球パスを三平がダイレクトボレーでネットに沈め大分が先制すると、試合はさらなる大分ペースに。帰陣の早い大分を前に、パスコースも乏しく、福岡は攻め手を欠く。
ショートパスをつないで組み立てようとするウェリントンの意志もくみ、福岡は後半の頭から、ウェリントンと金森との2トップに城後をトップ下に置く形にシステム変更。さらに62分、城後を坂田に代えて流動性を増すとともに、イ・グァンソンを最終ラインの右に入れ亀川を一列前に上げると、戦力個々の持ち味が生き始める。疲労を考慮して高松を下げたことで起点を作れなくなった大分は、続いて西とダニエルの負傷によりそれまでの強度も失い、67分にCKの流れからウェリントンに同点弾を許すと、主導権を完全に福岡へと明け渡した。
終盤はウェリントンに代え中原貴を送り込んで激しく攻め立てる福岡が大分を押し込み、絶好機を作るが、大分の粘り強い守備をあと一歩で破れず。灼熱の“バトル・オブ・九州”は1-1のまま、勝ち点1を分け合う結果となった。(ひぐらし ひなつ)