2トップへの変更が奏功。6戦ぶりの勝ち点3
序盤から試合の流れをつかんだのは千葉だった。「システムを(前節の1トップから)2トップに変えて、全体をコンパクトにして攻守を展開したかった」という関塚監督の思惑どおり、千葉は守備から試合のリズムを構築。第21節の岐阜戦(3○1)で負傷交代して以来の出場となった森本を中心に、前線からプレスをしかけた。すると、徳島のCBもこれをイヤがり、最終ラインが徐々に後退。千葉が中盤でボールを奪うシーンも多くなり、奪ってからは縦に速いシンプルな攻撃を展開してみせた。18分には谷澤がゴール前に持ち込み、右足を振り抜く。これは惜しくも徳島のGK長谷川徹の正面を突いたが、徐々にチャンスが増加。すると、33分に再び谷澤がペナルティーエリア外から芸術的なミドルシュートを放つ。これがネットに吸い込まれ、背番号8の今季初得点が千葉に貴重な先制点をもたらした。
対する徳島はボールこそ保持するが、決定機を作り出せない。「縦パスからスイッチを入れることは、今までのゲームでやってきていない」と福元が振り返ったように、クサビのパスが入れられないことで攻撃の流れが停滞。後ろでポゼッションするだけで、相手に脅威を与えることができなかった。
こうなると試合は完全に千葉のモノとなる。守備に重心を置きながら、手堅く試合を展開。特に球際での厳しさが堅守の礎となり、相手に自由を与えなかった。試合終盤に入ると、運動量の低下から相手に押し込まれるシーンが散見された。それでもCBの富澤を中心に最後まで集中力を切らさず、6試合ぶりの勝利をつかみ取った。
攻守がかみ合ったこの日の千葉。「簡単なミスが多かったけど、暑いからこそシンプルにやる判断のスピードをもっと上げていかないと」と谷澤が語るように課題はある。ただ、この勝ち点3が自信回復の大きな一歩となったことは間違いない。(松尾 祐希)