J1昇格プレーオフ圏内をうかがう両チームの対戦となったが、現在置かれているチームの状況は好対照だ。ホームの長崎はここ3試合連続無失点と調子は上向きだが、一方の札幌は9試合連続勝ち星なしと不調を極めている。そんな試合で札幌の四方田監督が打った手は練習を重ねてきた[3-5-2]という新システムの採用だった。これが立ち上がりから見事にハマる。中盤では長崎のプレスを寄せ付けないパス回しを見せ、加えてペナルティーエリアの中に何度も進入しては長崎にシュートの雨あられを浴びせた。札幌の選手の気持ちと新たな布陣が見事にかみ合った試合だった。ただしシュートが決まらない。前・後半あわせて20本のシュートを放つも、長崎のGK大久保の好セーブなどもあり、勝ち点3には手が届かなかった。四方田監督は会見で「引き分けに終わったことは残念だが、終始自分たちがやりたいサッカーができ、主導権は握れた。これをポジティブに捉えたい」と話した。
一方の長崎は、負けに等しい内容ながらも1万人を超える声援に支えられてなんとか勝ち点1をつかんだ。「シュートはおろかチャンスも作れなかった」と振り返る長崎の高木監督。次節の千葉戦までに立て直したい。(植木 修平)