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正真正銘の南米王者、見せ付けたそのタフネス|スルガ銀行CS G大阪vsリバープレート

2015/8/14 12:36



「スルガ銀行CS、G大阪0−3リバープレート」8.11(火)万博

PK、CK、トドメはカウンター。リーベルの巧みな試合運び


 確かに感じた手ごたえと、恐らくそう簡単には埋まらないであろう日本サッカー界の普遍的な課題へのもどかしさが試合後の指揮官の言葉に表れていた。

「こういうコメントはしたくないが」と前置きした上で長谷川監督が口にしたのは「決定力の違いが結果に直結した」。

 スコアだけを見れば0-3の完敗で、コパ・リベルタドーレスの激闘を終えて来日したばかりのリバープレートに力の差を見せ付けられた格好だ。

 ただ、G大阪には少なくとも接戦に持ち込むチャンスはあった。開始早々の8分に右SBで先発した井手口がやや不運なPKを献上し、追う展開を強いられた21分、今野のロングパスにGKのバロベロが判断ミス。抜け出したパトリックが同点ゴールを蹴り込むチャンスを得ながらも、シュートさえ打てずに決定機を逃してしまう。

「決めるところで決めるのは永遠の課題」と遠藤は悔しげに振り返ったが、冷や汗をかかされた南米王者は31分にメルカードがCKを頭で合わせてリバープレートが三冠王者を突き放す。

 PKとCKによる2度のチャンスで2-0。いかに5日前に試合を終え、真冬のアルゼンチンからやってきたとはいえ、この時点で試合の大勢は決したも同然だった。

 もっともG大阪も代表組4人の不在を感じさせない意地は見せた。相手のプレスの勢いが落ちた面はあったが、途中出場の倉田がドリブルでしかけ、二川がスペースで巧みにボールを受けて好パスを連発。「暑さで相手の足が止まって畳み掛けられた」と長谷川監督が振り返ったように、徐々に得点の薫りが漂い始める。

 しかし、受け身に回っていたリバープレートが、一瞬で牙をむく。G大阪のCKをしのいだ61分、アルゼンチンの雄が持ち前の勝負強さを見せ付けた。自陣からのカウンターで右サイドを駆け上がったマルティネスが中央に切れ込むと、数がそろっていたG大阪の守備陣をあざ笑うようなゴラッソを蹴り込み、トドメを刺す。「後半の相手はそんなにチャンスがなかったけど、あれを決めちゃうので」と倉田はシャッポを脱いだが、酷暑の中でプレスを掛けるタイミングと、相手の流れをいなす時間帯の見極めはまさに南米王者のそれだった。「特に前半1点取れていれば分からない展開だったが、結果は0-3なので」(遠藤)。正真正銘の南米王者が、真夏の万博記念競技場に降臨した。(下薗 昌記)

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