強さを取り戻した浦和。年間勝ち点首位に再浮上
決してラクな試合ではなかった。立ち上がり、より良い試合の入り方をしたのは湘南だった。浦和は前節の新潟戦(2○1)同様、相手が前線からハイプレッシャーを掛けてくることに加え、水を撒いていない普段と異なる「芝の環境に慣れなかった」(柏木)ことも影響し、後方からビルドアップするのではなく長いボールを蹴るシーンが続いた。湘南がミスを続けたためチャンスを与えることもなかったが、いわゆる“お互いが点を奪いに行く”見ごたえのある展開ながら、浦和としては思いどおりに試合を運べたわけでもなかった。
後半も湘南が勢いを持って入り、浦和は48分にピンチを迎えたが西川の好セーブで難を逃れる。すると58分、柏木がゴール前に入れたボールをニアで興梠がつぶれてつなぐと、関根のグラウンダーのクロスを槙野が下がりながら押し込んで先制に成功する。その後はチャンスもありながら追加点を奪うには至らなかったが、終盤までアグレッシブに得点を奪いにくる湘南に対しても体を張って守り、後半ロスタイムには浦和から期限付き移籍している山田のシュートも森脇がブロック。集中力と球際の強さを失わぬまま連勝と2ndステージでのホーム初勝利、そして9試合ぶりの無失点勝利を飾った。梅崎が「新潟も湘南もアグレッシブにくるチーム。(連敗した)広島や名古屋はブロックを作ってくるチームだった」と語ったように、この連勝は相手のやり方が違った面も確かにある。ただし、相手を圧倒しながら勝利できなかった状況から、苦しい時間帯でも我慢して勝ち点3を得ての連勝。「我慢して失点しなかったら自分たちのチャンスが出てくる」と柏木は話したが、それは勝てなかった時期にできなかったことであると同時に、無敗で制した1stステージに近い勝ち方と言えるだろう。そしてこの勝利で浦和は、1stステージでの定位置だった年間勝ち点首位に返り咲いた。(菊地 正典)