カギは立ち上がりの先制点。トリコロール完勝の理由
試合開始7分のゴールが試合のすう勢を決めた。右サイドでボールを持った齋藤が中央へカットインしてラフィーニャへ。ラフィーニャはダイレクトパスで三門を使うと、三門はファーストタッチで甲府の最終ラインを突破して右足を振り抜く。殊勲の背番号6が「1点目はラフィーニャにボールが入った瞬間に出てくるかなと思った。自分が決めたけどチームとして決めたゴール」と謙遜した先制点で、守備に軸足を置く甲府のゲームプランは崩れ去った。
リードされたことで攻勢を強めざるを得ないアウェイチームを尻目に、ホームの横浜FMは前線の選手を中心にして面白いようにカウンターアタックを繰り出していく。13分には中町から右サイドのスペースへ走ったアデミウソンへパスが通り、そこからの折り返しを齋藤が狙って決定機を迎える。対して甲府はチャンスらしいチャンスすら作れなかった。
追加点が生まれたのは後半に入って間もない54分だった。高い位置からのプレッシャーで甲府DF土屋のバックパスを奪った三門から齋藤、そしてゴール前のラフィーニャへと渡って左足でフィニッシュ。ゴールへ流し込むだけだったラフィーニャが「三門や(齋藤)学が高い位置からボールを追いかけたことで生まれた」とチームメートへの感謝を口にしたゴールは試合の大勢を決定付ける2点目となった。
横浜FMはダメ押しとなる3点目こそ決められなかったものの、シュート数20対6と甲府を圧倒した。2ゴールに絡んだ齋藤は「まずは勝つことが大事」と力強く話す。前節の名古屋戦(3-0)に続く複数得点による完封勝利は、圧勝ではないが完勝と表現して差し支えない危なげない内容だった。(藤井 雅彦)