水戸は引いて守備を固める讃岐に先制点を許し、そのまま逃げ切られた。前節・徳島戦(0●1)での反省を生かして試合に臨んだはずだった。だが、「前節と同じような展開になってしまった」と試合後、三島は肩を落とした。
序盤からボールを支配しながらも、自陣で9人のブロックを組む讃岐に攻めあぐねる時間が続く。移籍後初先発を飾った鈴木武がスピードを生かした突破を図るも、讃岐の守備を打開することはできない。ただ、水戸にとって“ゴールをこじ開ける”ことと同時に強く意識したのは、“ゴールを許さない”こと。堅守速攻型のチームに先制点を与えることが致命傷になることは前節で経験済み。だからこそ、いつも以上に攻守の切り替えを速くすることで讃岐のカウンターを未然に封じ込めようとした。攻める水戸、守る讃岐。両者の集中力がぶつかり合う展開が続いた。
しかし、先に緩んだのは水戸だった。
53分、讃岐陣内での不用意なパスミスから讃岐に電光石火のカウンターを繰り出されてしまう。守備の対応が甘くなったスキを突かれ、小澤がフリーの状態で上げたクロスを武田に合わされて均衡は破られた。「これが讃岐のサッカー」と小澤が胸を張るほど成熟した讃岐の“堅守速攻”に屈した水戸。7月無敗(3勝3分)で上昇気流に乗るかと思われたチームに新たな壁が立ちはだかっている。(佐藤 拓也)