3失点は今季2度目、先に3点を取られる展開は今季初。紛れもない完敗だ。
スコアとしては失点が目立つが、最大の誤算は攻撃面における停滞だった。ビルドアップ時にある程度の余裕を持って中盤より前の選手につけることができず、愛媛が狙ったとおりの守備にハマり、結果としてカウンターから前半のうちに2失点を喫した。「攻撃のバランスと距離感、前への意識が物足りなかったので、そういうところで守備にもリズムが作れなかった」(渋谷監督)。
最初の2失点はいずれも渡部が上がった裏のスペースを使われた格好だが、右SBの高い位置取りはチームのやり方であり、責められることではない。今回に限ってリスクが表出する結果になったのは、チームとして幅を使った攻撃でイニシアチブを取り、相手をけん制することによるリスク管理ができなかったからだ。
途中出場の渡邉は「もちろん相手のプレッシャーも良かったけど、ちょっと狭いところに突っ込んでいってしまった印象がある」と振り返る。攻撃で優位性を確保するためにリスクを冒す以上、サイドも有効に使えなければデメリットばかりが出てしまうのも当然だった。
同じ完敗でも、第20節・東京V戦(0●2)よりも“自滅”の感が強い。足元を見つめてトレーニングから再び取り組んでいくしかない。(片村 光博)