首位・大宮をチーム全員で下した愛媛が6位に浮上
リーグ最多得点&最少失点のチームを率いる指揮官は試合後、「(練習で)守備に時間をかけたわりには(3)失点してしまった。それなら攻撃の練習もやっておけば良かった」と自らのこの試合に向けての調整方法を悔やんだ。第2節・C大阪戦(1●3)以来の3失点と守備は崩れ、スコアで大きく後手に回る展開で攻撃陣も空回り。突き進んでいた連勝街道は『8』でストップした。
大宮は立ち上がりこそ勢い良く攻め立てたものの、すぐさま主導権を愛媛に明け渡した。愛媛の前線からの激しいプレッシャーを受けると苦し紛れのパスに逃げ、次第に危険な位置でのボールロストが増えてピンチを招く。そして試合の主役は愛媛となった。
一方、愛媛の集中力は研ぎ澄まされていた。29分、大宮のディフェンスラインでのパスミスを河原は見逃さず、しっかり相手を引き付けてからフリーの近藤貴にパス。これを近藤貴が落ち着いてゴール左スミに沈めて先制に成功すると、その2分後には自陣でのボール奪取からカウンターを発動。河原を起点に浦田が左サイドを駆け上がりクロスを放つと、ゴール前で瀬沼が押し込んで追加点。リズム良く攻守がかみ合ってチームは波に乗った。63分、「2点差があったので」とペナルティーエリア外からFKを蹴った内田は 大宮が形成する壁がジャンプする足元を通すチャレンジを試み、ボールはイメージどおりの弾道でゴール右スミへと吸い込まれた。事実上、この時点で勝敗は決した。
愛媛はこれで今季2度目の4連勝。順位もついにJ1昇格プレーオフ圏内の6位にまで浮上した。大宮は攻守両面で持ち味を出せずに連勝劇は小休止も、渋谷監督は意地で返した1点が「次につながる」と前を向いた。(松本 隆志)