■ヴァンフォーレ甲府
山本が5試合ぶりに復帰。甲府は守備で粘れるか
年間順位が14位と降格圏外ではあるものの、戦況は悪化しており難しい。監督交代後は守備のタスクを整理してオーガナイズし、シンプルにカウンターでゴールを狙う戦い方ができていた。バレーもフレッシュで影を大きく濃く見せていたが、いまはその影も小さく薄くなりつつあり、4戦ゴールなし。チームは1stステージ終盤に6戦負けなしの結果を出したことでボールをつなぐ欲も生まれ、最終ラインも少し高めになった。だが、それゆえに2ndステージ序盤はボランチとシャドーの間でボールを失う形が増えた。つまり、ボールの失い方が悪くなった。対戦相手が違うため相対的な判断はできないが、甲府はいま安定したバランスで戦い続ける難しさに直面している。
佐久間監督は、割り切ってバレーを生かすか、前線からしっかり守備をするためにバレーをベンチに座らせるか、スタッフとともに熟考した。
その結果――残り10試合がすべて同じ戦い方になるわけではないが――前者を選択する見込み。山本が5試合ぶりに復帰する可能性が高く、そうなれば0-0の時間を長くして少ないチャンスを生かし、勝ち点3をもぎ取れるかもしれない。とはいえ、紅白戦を見る限り、この戦い方の徹底は難しそうな印象だ。(松尾 潤)
■ヴィッセル神戸
相手を想定、変わりないアプローチで準備を進める
前節・川崎F戦(2○0)で勝利を収め、4試合ぶりとなる勝ち点3を獲得した神戸。連敗を脱出し、長く果たせなかったJ1リーグのホーム通算100勝も達成。少しばかりの安堵を得た状況だ。ただ、選手たちは一様に「これを続けなければいけない」と言葉を残す。19日の紅白戦では主力組が[ 4-1-4-1 ]と[4-2-3-1]の布陣を組み、サブ組は[3-4-2-1]の布陣を敷いて今節の相手・甲府を想定した練習を実施。変わりないアプローチで必勝の準備を進めた。
前節・川崎F戦で鮮やかなダイレクトシュートを披露した渡邉は「前節は相手より走って戦った。それをベースに得点を目指したい」と意気込み、崩しの司令塔としての期待が懸かる森岡は「最後の精度、落ち着きや自信」の大切さを強調。そして、高橋峻は「タイトルを目指す上で負けられない。川崎F戦の勢いを持っていく」と気合いを入れ直した。それぞれが果たすべき仕事に向けて集中力を高めている。
19日の時点でマルキーニョスは全体練習に参加していない。その事由には沈痛せざるを得ず、苦しさも同様だ。ただ、ピッチでの戦いはノンストップにやってくる。面前の敵に集中し、強い闘争本能で難しいアウェイ戦に臨みたい。(小野 慶太)