■浦和レッズ
出場停止や故障者がいても自信を持って臨む一戦
中断明けに連勝。それまでは相手より明らかに上回りながらも勝利できない試合が続いたが、ここ2試合ではむしろどちらに転んでもおかしくない試合で勝ち点3をもぎ取った。
その一方、今節の仙台戦はベストな状態で臨むことは難しいのが現実だ。まずは関根が出場停止。19日の練習は宇賀神が右に回って左に橋本、20日は右に高木、左に橋本という布陣になった。宇賀神が外れることは考えにくく、おそらく20日は両者のテスト的な意味合いもあったと見られるが、相手のサイド、特に浦和にとっての左サイドの裏を狙うことを意識していた点も考慮すると、橋本が加入後初のリーグ戦先発になる可能性は高いだろう。
また、代表を含めて連戦続きだった槙野や左内転筋を痛めていた柏木、前節の湘南戦(1○0)で右ひざを負傷した阿部は19日まで別メニューで調整。負傷の柏木、阿部も20日にはゲームに参加し、プレーできる状態にあることは間違いないが、特に阿部はサブ組でプレーするなど万全な状態とは言い難い。さらに20日の練習では森脇も接触プレーで腰か尾てい骨のあたりを痛めて途中離脱した。
ただ、この2試合は「1stステージでやれていたことを出せている」(西川)ことで結果を出し、「激しい試合で勝ったからこそ得る」(那須)自信を持ち直した。その自信を不安が上回ることはない。練習ではここ数年では珍しくなっている4バックや激しい前線からのプレスに対する対策も行っていたが、「自分たちのやるべきことをやる」(梅崎)。それが勝利の条件だ。アウェイ・ユアスタは鬼門だがホーム・埼スタでは過去に負けてない仙台を相手に連勝を伸ばしたい。(菊地 正典)
■ベガルタ仙台
ただ守るのではない。攻撃につなげる守備を
仙台は前々節・松本戦(3○1)で勝利し、勢いに乗った前節・鹿島戦(2●3)では幸先良く野沢の2ゴールでリードしたが、防戦一方となって突き崩され、3失点。逆転負けを喫した。もう一度巻き返すチャンスをつかむためにも、仙台はこの浦和戦で粘り強く勝ち点をもぎ取りたいところだ。
鹿島戦の反省は攻守両面にあるが、浦和戦に向けた準備の中では、仙台は守備から修正を図っている。もちろん、浦和の特徴は前述したここ2戦の相手とは大きく異なる。だが、攻撃に人数をかけた相手に押し込まれたときに、どこでボールを奪い取るか、大きく外に張り出した相手にクロスを狙われた場合どうするかなど、前節の反省を生かしての意思統一を図る必要はある。
選手を頻繁に入れ替えながら守備の共通理解深化を図った19日の練習について、「良い守備から良い攻撃につなげること。ただ耐え続けるだけでなくて、耐えた先に攻撃につなげること」を金園はポイントに挙げた。チームトップの7点を記録しながら守備でも献身的な彼が言うように、攻撃につなげられる位置でボールを奪ったり、攻撃につなげられるポジションを取ったり、そのための動き出しを素早くしたり、というところでの共通理解が必要だ。
今節の舞台・埼スタは大声援で、ピッチ上の選手同士でも声の通りにくい場所だ。練習から多少ぶつかり合ってでも声を出して要求し合い、「いまのうちに進められることを進めて、一歩でも二歩でもサポートする動きを互いにできるようにする」(石川直)。その成果が当日に表現され、“良い守備からの良い攻撃”が見どころとなる試合を期待したい。(板垣 晴朗)