68分、西野監督はノヴァコヴィッチとレアンドロ・ドミンゲスを同時に送り出す。「オフェンス重視。点を取りに行く」。その後、背番号33のCKから好機も生まれたがしかし、最後まで1点が遠かった。
カウンターvsカウンター。似た強みを持つ両チームだけにリスクを冒さなかった側面もあるはずだが、結果的に攻撃の迫力や怖さを欠いてしまう。名古屋はボールを支配する時間もありながら、速攻や遅攻に人数を掛けられず、相手のペナルティーエリア内を攻略できない。「前線と中盤との連動性がまだまだ足りないということ」と西野監督が振り返るように、組み立ての凡ミスからカウンターを招くなど「攻め切れなかった」。複数の主力選手を欠いたFC東京も同様で、相手ゴールを脅かしたシーンは数えるほど。4位と5位の上位対決は、拮抗した試合でありながら、攻撃の決め手を欠く凡庸な痛み分けでもあった。
決定機がまったくなかったわけではないが、相手のミスから得たGKとの1対1を決め切れなかった永井が「今日は俺のせいです」と責任を負ったように、ここ3試合で名古屋が挙げた得点は『1』。課題は明白だ。それだけに11カ月ぶりのリーグ戦出場となった背番号33の帰還は朗報でもある。(村本 裕太)