試合の構図は明確だった。形を作って丁寧に崩そうとする大宮と、カウンターからダイレクトプレーに懸ける群馬。ただ、群馬は服部監督が認めたように「ちょっと単発な攻撃が多かった」ため、大宮を慌てさせるシーンは少なかった。
大宮としては焦れずに1点を狙い、「後ろがしっかりと守って、自分たちが先に点を取って、相手が出てきてさらにカウンター」(渡邉)という得意の流れに持ち込めれば理想的だった。事実、PKとはいえ1点を返している。だからこそ、前半終了間際の45分に群馬が得た最初のCKで江坂が叩き込んだ先制点が、最後まで重くのしかかった。
もっとも、大宮は自分たちからバランスを崩した前節・愛媛戦(1●3)からの修正には成功したと言える。渋谷監督は「ポジショニングはしっかり取ってくれていた」と内容面には一定の評価を与えた。天皇杯を挟んで迎える次節・水戸戦は、内容をいかに結果につなげるかを追求する必要がある。
群馬は負担の大きかった前線の運動量が後半に落ち、攻守両面で躍動感を失っていった。それでも「首位の大宮相手に粘り強く戦えたことは評価できる」と江坂。新たな自信を得る一戦となった。(片村 光博)