■ベガルタ仙台
「“堅守”を取り戻さなければいけない」(渡邉監督)
連敗中の仙台に課題は少なくないが、まずは守備を立て直したいところ。「(得点は)鹿島戦(前々節・2●3)の時点で、昨季の総得点(35点)を超えている。『どの相手からも点を取れる』という手ごたえを得る一方で、“堅守”を取り戻さなければいけない必要性を感じている」と渡邉監督は現状をとらえている。 連敗した直近の2試合では、いずれも3失点。その事実に加え、もともと「賢い攻撃は、あくまでもボールを奪いに行く“堅守”があってこそ」(渡邉監督)という今季のチームの狙いがある。
では、攻撃につなげる守備を、いかにして再建するか。前からプレッシャーを掛けにいく守備も、後ろで構える守備も場合によって使い分けることが大事だが、今節の試合で求められるのは前者と言える。
というのは、今節の相手はプレッシャーの強度が高い新潟だから。後手に回ることは許されない。ここ2戦は相手に合わせ[4-1-4-1]や[5-4-1]を採用してきた仙台だが、前回対戦時(1st第12節・3○0)のような基本システム、換言すればプレッシャーを迷いなく掛けやすい[4-4-2]に戻す可能性が高い。どのシステムでも大事なのは、「球際での強さで負けず、(ボールを)奪いに行く姿勢を貫く」(キム・ミンテ)ことだ。(板垣 晴朗)
■アルビレックス新潟
“大きな意味を持つ”勝ち点3を目指して戦う
年間勝ち点14位・仙台を勝ち点5差で追う15位・新潟がユアスタへ乗り込み、5試合ぶりの勝利を狙う。過去の対戦成績は6勝2分3敗と新潟が優勢。直近5戦も4勝1敗だが、その1敗は今季の1stステージ。ホームで3失点を喫しての惨敗となった。敵地で借りを返すことが新潟に課せられた使命となる。
リーグ最近4試合2分2敗。G大阪、浦和、広島の上位3クラブとの対戦もあったが、結果は満足できるモノではない。それは選手たちが十分に認識している。「もう惜しいと言っていられる状況ではなくなっている」(舞行龍)。前節・広島戦(0●2)も内容は悪くなかったが、結果的にはカウンター2発で敗北。チームの方向性は間違ってはいないものの、それによって残留争いの危機感が薄れることが一番恐い。
今節の仙台戦でもし敗れれば仙台との年間勝ち点差は『8』となり、残留争いは実質、清水、山形、松本、新潟の4チームに絞られる可能性が高い。今ゲームの勝ち点3はシーズン終盤へ向けて大きな意味を持つことになる。「1試合1試合をトーナメントのつもりで戦う」(大井)。この言葉をピッチ、そしてクラブ全体で共有できるか。ベガルタゴールドの要塞を陥落させることが新潟のミッションだ。(藺藤 心)