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[ACL]柏、ホームで痛い敗戦も陽はまだ沈まぬ/ACL 準々決勝第1戦 柏×広州恒大

2015/8/28 10:46


[ACL 準々決勝 第1戦 柏1-3広州恒大 8/25(火)柏]

熟練の広州恒大。献身と規律が柏を苦しめる


 柏が叩きのめされたという90分ではなかったし、広州恒大の攻撃に2年前ほどの凄味はなかった。しかし、経験を積んだ彼らはよりタイトで、いやらしい。「ゴールキックもハメてくるくらい、前線からプレスを掛けてくる」(茨田)という広州恒大に対して、前半の柏は攻め手をほとんど見いだせなかった。

 8名の中国代表を擁する彼らが強く、速いことは当然だが、献身と規律といった要素もかなり高いレベルにある。特にMFジョン・ロン、MFファン・ボウェンの両サイドは上下動や横へのスライド、SBへのケアといった“地味な仕事”での貢献が抜群。前半の柏は厳しい場所にパスをつけられず、前3人にボールが入ったあとの連動も乏しかった。結果として1本のシュートも放てなかった。

 立ち上がりから飛ばし気味だった広州恒大に対して、柏が前半を無失点で耐えられれば、また違う結果があったかもしれない。しかし広州恒大は5分にFKからDF鈴木のオウンゴールを誘って先制。40分にはMFパウリーニョが「人生の中で最も美しいゴール」と自賛する直接FKを決めて、前半を2点のリードで終える。キックの強さとコース、右にスライドしてくるように見えたボールが左に鋭くスライスする軌道も含めて、止めようがないスーパーゴールだった。一世一代のフィニッシュが決まったことを考えると、この試合では天運も広州恒大に味方した。

 スコラーリ監督は6月に就任したばかりだが、14年まで指揮を執っていたリッピ監督時代の蓄積もあるのだろう。セットプレーからの2得点も含めて、相手の強みを奪い、弱みを突くという広州恒大と名将の熟練を示した一戦だった。(大島 和人)

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