[ACL 準々決勝 第1戦 全北現代0-0G大阪 8/26(水)全州]
守備の要である今野を出場停止で欠いて挑んだ敵地での第1戦を無失点で乗り切ったG大阪。「悪くもないけど、良くもない。できればアウェイゴールを奪いたかった」と遠藤が振り返った言葉はG大阪にとっての90分を象徴するものだ。
運命の第2戦には今野が復帰するものの、準決勝進出に向けて勝利が不可欠となるこの一戦で、今度は宇佐美が累積警告で出場停止。得点が不可欠な大一番で、チームはエースを欠いて挑むことになる。「ゼロに抑えられてしまったということは、相手の25番が最後までハードワークしたということ」(長谷川監督)。立ち上がりからG大阪の攻撃の際にはマンマーク気味のハードマークを用いてきた全北現代だったが、特に宇佐美に対してはチェ・チョルスンが完全にマンツーマンで対応。「予想外だった。あれほどピッタリついて来られることは珍しいこと」と宇佐美も率直な戸惑いを口にした。和製エースの沈黙は、自ずとG大阪が沈黙することを意味している。
グループステージの最終節・城南FC戦(2●1)や決勝トーナメント1回戦・FCソウル戦(2戦合計6●3)では宇佐美が爆発。この和製エースなくして、今大会の躍進はなかった。
そんな大阪の雄が、準々決勝第2戦で背負う重い十字架が宇佐美の不在である。「自分は出られないが、ホームでは自分たちのサッカーをして勝利してくれると思う」と宇佐美はチームメートへの信頼を口にしたが、13年の就任以来、長谷川監督が常に唱えて続けてきたのが「誰が出ても変わらないサッカー」である。
相手ゴールをこじ開けるどころか、決定機らしいチャンスすら皆無に近かったが、選手たちには早くも攻撃面での修正点が見えている。「マークが厳しくてもどこかでワンタッチプレーが入れば崩せる」と遠藤が言えば、阿部も「マンツーマンで来るぶん、一つパスを飛ばしたり、フリックを入れれば相手と入れ替わることができる」と全北現代のハイプレスにも付け入るスキがあると感じ取っている。「アイツはガンバにとって特別な選手。ただ、ほかの選手も特長を持った選手がそろっているので心配していない」(倉田)。確かに代えの利かない選手だが、昨季も節目の大一番では必ずしも宇佐美任せで勝利を手にしてきたワケではないのが大阪の雄だ。
一難去ってまた一難――。相手の攻勢が予想された第1戦で今野を欠きながらもタフに戦ったG大阪は、必勝が不可欠な第2戦で絶対的得点源を欠く。韓国の雄をホームに迎え撃つ第2戦では、文字どおりチームの底力が問われるはずだ。 (下薗 昌記)