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[ACL]青黒の闘魂。アウェイで価値あるドロー/ACL 準々決勝第1戦 全北現代×G大阪

2015/8/28 10:48


[ACL 準々決勝 第1戦 全北現代0-0G大阪 8/26(水)全州]

攻撃は振るわずも、肉弾戦で一歩も引かず


 Kリーグで首位を走る韓国の雄と日本の三冠王者が互いのプライドをぶつけ合った濃密な90分。「選手たちは本当に最後の最後まで全北と戦ってくれた」(長谷川監督)。

 最前線のイ・ドングクにロングボールを放り込み、守備ではマンマーク気味のハードマークで挑んできた全北現代のスタイルは、ややもすると日本勢が苦手とするフィジカルバトル。ただ、かつてパスサッカーでアジアの頂点に上り詰めた大阪の雄は、小手先の技術に逃げることなく、相手の土俵で肉弾戦に挑む。「押し込まれる展開が多かったが、受けずにしっかり戦えた」と指揮官も振り返ったが、開始からの15分、左サイドのレオナルドらを軸に全北現代は怒濤の猛攻を見せてきた。「あそこで先制を許していると勢いでポンポンと追加点を許していたかもしれない」(丹羽)。23,633人の観客中、G大阪サポーターは100人程度。完全アウェイの中、チームは浮き足立つことなく、最初の試練を乗り切った。G大阪はリーグ戦で勝ち切れない試合が続くと、球際で激しく戦い抜く、チームの原点に回帰したが、この試合でもそれが生きた形となった。対する全北現代は宇佐美に対してチェ・チョルスンを完全にマンマークで配置。「全労力を僕に向けて来るマンマークは今までに経験がない」とこの試合沈黙した和製エースは嘆息したが、この日G大阪の決定機は皆無に近かった。

 カウンターでアウェイゴールをうかがう迫力もなく、「基本的に相手のゲームだった」(宇佐美)90分間で、存在感を見せたのは出場停止の今野に代わってピッチに立った明神ら守備陣だ。G大阪は全北現代の猛攻に手を焼きながらも、岩下や明神、丹羽らが局面で体を張り続けた。「アウェイゴールを取りに行く」(長谷川監督)。敵地で終始攻撃的なカードを切った指揮官の思惑は攻撃面では奏効しなかった。ただ、今野不在と試合の流れを考えれば、最低限の結果は得たと言えるだろう。(下薗 昌記)

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