6試合ぶりの先制弾も実らず。清水、田坂体制初勝利はまたもお預け
試合後の会見で「スキがあったか?」という質問に、「ほぼなかった」と答えた田坂監督。だが、清水にとっては同時に“ツキ”もなかったと言える結果だった。就任して4試合、すべてシュート数で相手を上回り、内容自体も決して悪くない。特に今節は、これまで以上に攻守とも充実していた。「これだけ良いサッカーをやって勝てないのは、『何かあるのか』と思ってしまう」(本田)と肩を落とすのも無理はない。
試合は前半から清水ペースで進んだ。5分、左SBに入ったカルフィン・ヨン・ア・ピンのロングボールをミッチェル・デュークがゴールライン際から中央に折り返す。ワンバウンドのボールにチョン・テセが頭から飛び込み、早々に惜しい場面を作った。清水は左サイドにそろえた、ヨン・ア・ピン、デューク、ウタカの3人にボールを集め、次々とカウンターでチャンスを作っていた。
試合が動いたのは後半に入ってからだった。50分、デュークがドリブルでペナルティーエリア内に進入し、一度は森重にクリアされるが、足を伸ばしてこれをブロック。こぼれ球をウタカが拾い、シュートに持ち込む。GK榎本がはじくも、こぼれ球をファーに詰めていたチョン・テセが押し込んだ。ゴール前に人数をかけた泥臭い得点で清水が6試合ぶりに先制した。
対するFC東京は、攻撃の形を見いだせない状態が続いたが、得意のセットプレーは健在だった。54分、太田のCKは森重の頭にぴたりと合うがポストに直撃。そして、70分、約1年ぶりの出場となった平山が交代直後に起点となり獲得したFKを太田が直接沈めて同点に追い付いた。
FC東京は2試合連続のドロー。清水はエースの大前を先発から外すという変化を見せたが、勝利はまたしてもお預けとなった。(田中 芳樹)