下位に沈む両チームの対決。新潟が仙台を残留争いに引きずり込む
2ndステージも折り返し地点となり、下位のチームにとっては残留争いも意識せざるを得なくなってくる時期。年間勝ち点で下位に沈む14位・仙台と15位・新潟の一戦は、最後までもつれた末に新潟が制する結果となった。
試合の分岐点となったのは59分。仙台のDF上本が、抜け出した相手の得点機会阻止で退場した場面だった。勝利した新潟の柳下監督も、ここまでの時間帯を「われわれが今までやってきたことがなかなか出せなくて非常に難しいゲームだった」と振り返る。
ともに1対1での激しいプレッシングを武器とするチーム同士の戦いで、立ち上がりから球際の攻防で優位に立ったのは仙台だった。渡部と上本で組むCBのコンビはボールを取ってからの押し上げが素早く、攻撃の勢いで新潟のプレッシャーも押し返す。特に前半は奥埜や野沢、金久保が次々とシュートチャンスを作り、この中の一つでも決めていれば試合が決まっていてもおかしくなかった。
しかし、新潟は押されながらも大井と舞行龍のCBを中心に守り抜き、59分の上本の退場で数的優位に立ったことから反撃を開始。サイドにボールを散らして攻撃することで、仙台のブロックディフェンスの攻略を図った。
仙台も数的不利な中でじっくりと守り、相手が攻めあぐねたところで山本大貴と投入してカウンターからチャンスを作った。しかし山本が抜け出した79分やウイルソンがダイレクトで打った89分の場面では、シュート精度を欠き決めることはできなかった。
このまま引き分けで終わるかと思われた後半ロスタイム、新潟が山本康裕のゴールで決勝点を奪取。残留争いに仙台を引き込んだ。(板垣 晴朗)