スタジアム変更も奏功。神戸が反撃の狼煙を上げる
11位の神戸と12位の鳥栖。中位に位置する両チームにとって、上位進出への足がかりとしたい一戦は、序盤から白熱した攻防に突入。ピッチコンディションに不安のあるノエスタから神戸ユに舞台を移したホームの神戸は“つなぎ”を軸に鳥栖ゴールに迫る。一方の鳥栖は6試合ぶりに先発に名を連ねた豊田をターゲットとしたロングボールやクロスで攻め込むと、「セカンドボールを拾えなかった」(奥井)神戸は押し込まれる機会が多くなる。そして、「理想的な形」と森下監督が話す鳥栖の先制ゴールが生まれる。中盤でボールを奪い、素速く縦ヘ。最後は豊田が4年連続15得点を達成する豪快な左足ミドルシュートでゴールマウスを射抜いた。
ただ、神戸の見せ場はここから試合終了まで続く。魅せたのは圧巻のゴールラッシュだ。34分、CKの流れから渡邉が頭でスラしてゴールに流し込むと、前半ロスタイムには、相馬のクロスをレアンドロが頭で合わせ、逆転に成功する。
追う立場の鳥栖は後半立ち上がりにミスからレアンドロに追加点を許す。これが反抗の機運を削ぐ失点となり、神戸の勢いは加速する。「間でうまく受けられた」と話す石津が鳥栖の中盤で小気味良くボールに触り、攻撃をけん引。53分にCKから岩波が頭で決め、58分には渡邉のクロスを「うまくタッチが決まった」と話す石津がDFをかわしてゴール。その2分後には石津が今度はクロスで森岡弾をお膳立てし、さらに72分、増川のスルーパスから相馬のクロス、最後は渡邉のヘディング弾で7得点を挙げた。
ネルシーニョ監督はスタジアム変更に尽力した関係者に感謝の言葉を口にする。そして、「自分たちの技術を出し、自信の付く試合ができた」と誇る。神戸は7発大勝で反撃の狼煙を上げた。(小野 慶太)