ここ2戦での課題を修正し、メンバーを入れ替えて必勝を期した一戦だったが、新潟の粘りに屈する結果となった。
前節・浦和戦(1●3)と前々節・鹿島戦(2●3)はシステムを変更して臨んだが、今節は得意の[4-4-2]でスタート。鎌田が負傷離脱した一方で、長期離脱していた渡部が上本とCBでコンビを組んだ。中盤ではリャン・ヨンギがボランチに下がって富田と並び、2列目には野沢と金久保が入り攻撃色を強めた。前線は「新潟とのマッチアップを考え、誰かが下りれば誰かが走る」(渡邉監督)という意図でハモン・ロペスと奥埜がコンビを組んだ。
約1カ月ぶりに復帰した渡部は、試合を見ていて最終ラインが下がり過ぎると感じていたという。そこで「もう少しラインが高ければ前線の選手もラクだと思う」と、上本とコミュニケーションを取りながら積極的に最終ラインを押し上げた。仙台のCBが相手2トップとの駆け引きをしつつラインを制御したことで、仙台がペースを握る。中盤を攻撃的な編成にしたこともあってボールがよく回り、決定機を演出。それだけに59分の上本の退場は痛かった。
数的不利になってからも[4-4]のブロックを維持して耐えた。週中には数的不利の戦術練習もしていたため、その効果も出た。しかし、退場によって交代枠を一つ使わざるを得なかったことで、3人が控えていたFWのうち二人までしか投入できなかった。チャンスを決められないうちに、サイドの守備が薄くなって、押し切られた仙台。天皇杯を挟んで迎える次節・名古屋戦までに、この重い敗戦から立ち直れるか。(板垣 晴朗)