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[日本代表]W杯予選に向けメンバー発表。指揮官の“要望”と“狙い”

2015/8/31 15:56



賛否両論が起こり得るメンバー選考に


 話題を呼ぶサプライズ選考はなかった。どちらかと言えば、格下に対しても試験的要素のない本気モードのメンバーとなった。ただ、これまで以上に賛否両論が沸き起こる選考であることも確かだろう。

 今回の選考で、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の本心が明らかになったところがある。最たるものは、ベテランより若手を優先するという考え。これは今までも遠回しな表現では伝えられてきたが、今回は例えばFWの人選に際してはっきりこう話した。「大久保(嘉人)や豊田(陽平)を選ぶ可能性もあったが、東アジア杯は若い浅野(拓磨)を選んだ。大久保も興梠(慎三)よりJリーグで点を取っているが、すでに年齢が高い」。その観点からすれば、興梠も豊田と同じ北京五輪世代で特段若くはない。ただそこは、今回大迫勇也をけがで選べなかったという事情もついてきている。いずれにしても指揮官の考えがより明確にはなったが、実際の選考基準はまだ疑問の余地が残る。

 東アジア杯を経てW杯予選に抜擢された選手が、湘南のDF遠藤航とG大阪のDF米倉恒貴。遠藤は複数ポジションでプレーできることが評価され、順当の選出だった。ところが米倉はまたしても不慣れな左SB要員となった。ここにもFC東京の太田宏介を負傷で選べなかったという条件が付くが、実際の起用法が気になるところ。さらに浦和のMF武藤雄樹が選外になった一方、中国でチャンスを外し続けた名古屋のFW永井謙佑が入った。結果を出したという事実以上に、永井が持つスピードという“一芸”を買った格好だ。

 このように、いろいろと視点によっては疑問が生じてもおかしくない選出となった今回のメンバー。さらなる逆風にさらされないためには、ハリルジャパンは9月シリーズをきっちり連勝で終える必要がある。(西川 結城)

GK
西川周作(浦和)
東口順昭(G大阪)
六反勇治(仙台)

DF
吉田麻也(サウサンプトン)
丹羽大輝(G大阪)
槙野智章(浦和)※離脱(8/31)
丸山祐市(FC東京)※追加(8/31)
森重真人(FC東京)
酒井宏樹(ハノーファー)
酒井高徳(ハンブルガーSV)
長友佑都(インテル)
米倉恒貴(G大阪)

MF
長谷部誠(フランクフルト)
山口蛍(C大阪)
遠藤航(湘南)
柴崎岳(鹿島)
原口元気(ヘルタ・ベルリン)
香川真司(ドルトムント)

FW
本田圭佑(ミラン)
永井謙佑(名古屋)
宇佐美貴史(G大阪)
武藤嘉紀(マインツ)
岡崎慎司(レスター)
興梠慎三(浦和)

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