中盤の選手のミドルシュートもカギに
日本は初戦でシンガポールに引き分け、国内組で挑んだ東アジア杯も最下位。公式戦4試合未勝利が続いている。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督も「私の監督人生で初めて。勝つのが大好きなので、満足していない」と語る。特に指摘するのがミドルシュートの少なさとFWのペナルティーエリア内での動き。後者に関してはここまでPKを一度ももらえていない状況に関して、名FWとして鳴らした自身の経験になぞらえ、日本サッカーのずる賢さの不足まで言及したが、どん欲にゴールを狙う姿勢がさらに求められるのは確かだ。
カンボジア戦は年内最後のホームゲームになり、W杯予選のことを考えても絶対に勝利が求められる試合だ。注目点としては好調の武藤嘉紀をどう生かすか。現在マインツではセンターFWの位置でプレーしており、そのまま岡崎慎司と2トップを組むプランも想定される。ただ、ドルトムントで結果を出している香川真司を従来どおりにトップ下で先発起用するのであれば、[4-2-3-1]の基本型は崩さずに武藤が「本来のポジション」と語る左サイドに入ることになるだろう。「いまは疲弊していると思う」とハリルホジッチ監督が語る宇佐美貴史は現状を考えればベンチスタートが濃厚。しかし、なかなか得点が入らないまま時間が経過すれば、今回は攻撃的MFとして想定される原口元気とともに重要なオプションとなるのは間違いない。
右サイドの本田圭佑あるいは永井謙佑を含めたアタッカー陣の得点が期待されるが、中盤からのミドルシュートも今回は一つカギを握る。初日練習でも山口蛍が居残りでクサビを入れてから飛び出してシュートする形を入念に確認しており、ハリルホジッチ監督も細かく指導していた。「ブロックを敷いて、カウンターアタックで問題を起こしてくる」と指揮官が分析するカンボジアに対し、守備の注意を払うことは必要だが、最初の1点をなるべく早い時間に取って、勝機をつかみたいところだ。(河治 良幸)