フレッシュな柏。前半は“らしさ”を発揮も、後半に失速
柏は直近のリーグ戦(J1・2nd第9節・甲府戦/2△2)から中2日という日程もあり、先発を10名も入れ替えた。またクリスティアーノ、工藤といったエース格をベンチに置いた一方で、20歳以下のアカデミー育ちを4名起用。“レイソルの底力”が試される一戦となった。前半は十分に受け入れられる展開だった。理由の一つは「相手のマークを誰かがうまく引っ張ったら、誰かが抜ける」(近藤)という連係が機能し、組織的にボールを動かせていたからだ。しかしスコアレスで迎えた後半は、前からはっきり“ハメて”きた神戸の守備をはがす場面が徐々に減っていく。そんな流れから神戸は60分に渡邉が際どいシュートを放つと、65分には石津が先制ゴールを挙げた。
前半に頑張ったからこその消耗が、後半に出たのかもしれない。しかし中川は「(神戸が)マンツーマンだったので、動き過ぎるとスペースをつぶしてしまう場合もある」と説明し、後半の不発を運動量の低下で片付けることを是としない。確かに受け手が食い付いてきた相手の逆を取り、出し手もその一瞬を利用する柏ならではの精密な連係が、後半はあまり出せなかった。イメージの共有が不十分だった。
柏は両SBを入れ替え、サイドチェンジを多用する神戸の攻めに後手に回り、85分、渡邉に2発目のアウェイゴールを許す。2点のビハインドを背負って、第2戦に向かうことになった。
フレッシュなメンバーが柏の良さを45分間出せたことは、今後に向けた収穫と言っていいだろう。しかしそれを90分間、1シーズンをとおしてコンスタントに出せるほどはチーム全体に定着していない。そんな現在地を示した、日立台の90分間だった。(大島 和人)