残留争いに甘んじるリーグ戦のうっ憤を晴らす快勝だ。 過去9年間勝てていない天敵・浦和との対戦は、この3カ月間で3度目だった。1st第17節は2-5で完敗。2nd第6節では1-2で惜敗したものの、浦和の前線3枚をCBとボランチでマンマークする守備戦術が完全にハマり手ごたえはつかんでいた。
新潟にとってありがたかったのは、代表組のいない浦和が戦い方を変えなかったこと。前回対戦の残像がくっきりと残る新潟の選手たちは相手の動きに対して臨機応変なラインコントロールとカバーリングで反応。前半の苦しい時間帯をしのいで、チャンスを待つことに成功した。柳下監督は「浦和は槙野、西川の主力がいなかったことで守備がバタバタしていた」と振り返ったが、代表不在を考慮しても5ゴールは賞賛に値する結果。
敵将ペトロヴィッチ監督は過去2戦後「新潟の攻撃的な戦いは素晴らしい」と上から目線で発言してきたが、この日ばかりは「21年間の監督キャリアで今日の会見ほど恥ずかしいと思ったことはない」と頭を垂れた。
浦和からの歴史的勝利は、新潟の底力を証明する結果。第1戦で得た5点は、セミファイナル進出のための絶大なアドバンテージだ。第一関門を突破した新潟は、確固たる自信を胸に敵地・埼スタへ乗り込む。 (藺藤 心)