■FC東京
少ない攻め手。前線の組み合わせがこの試合のカギ
ここは切り替えるしかないだろう。ナビスコカップ準々決勝第2戦では、鹿島相手に0-3の完敗を喫した。スコアだけでなく試合内容も完全に相手に上回られた敗戦だった。そのナビスコカップで負傷から戦線復帰した東は、それまでスタンドからチームを客観的に見ていた視点も踏まえて、こう語った。「やっぱりいまのチームは最初に失点すると厳しい。失点の仕方が良くないと、さらに苦しくなる。そこはここからの試合でもう一度、気を付けていかないといけないところだなとあらためて思う」
攻め手の少ないチームだけに、相手に守備を固められるとさらに攻略が難しくなる。気持ちを切り替えて臨むリーグ戦。FC東京はゲームプランを再度意識して戦う必要があるだろう。
10日の練習から日本代表に選出されていた森重と丸山が合流している。豪州代表としてW杯予選・バングラデシュ戦(5◯0)でゴールを挙げたネイサン・バーンズは来日が神戸戦前日の11日となり、また中島は今節出場停止となっている。前線の組み合わせがこの試合のカギを握るだろうが、戦術練習では平山も試されるなど、マッシモ・フィッカデンティ監督の選択に注目が集まる。(西川 結城)
■ヴィッセル神戸
守備が大きく成長。準備万端で味スタへ
クラブ史上初めてナビスコカップ準決勝に進出した神戸は、続く天皇杯2回戦でJ3長野の挑戦を一蹴(5○0)。試合前に岩波は「FC東京戦に勢いを付けたい」と話していたが、リーグ戦に集中するための士気を高める結果を導き出したと言えるだろう。特に相手が下のカテゴリーに所属していても、今季のチームスタイルである“良い守備”を継続できたことが何よりの収穫だ。対戦チームに関係なく、自らのストロングポイントを認識し、全員が結果のために役目を果たした。5得点という結果以上に、チームの前進を実感できた試合だった。
神戸は現在、2ndステージで10位。首位・鹿島との勝ち点差は『9』となっており、勝ち続けることが戴冠へのマストとなる。FC東京とは1st第3節で対戦して0-2で敗れたが、ボールサイドや逆サイドの「誰を誰が見るのか」は途上の段階だった。あれから多くの経験を得た守備は、FC東京を打破する大きな礎に成長している。長野戦では、レアンドロ、高橋峻が大事をとって途中交代、今季のキーマンである森岡や相馬は出場を回避し、コンディション調整に専念できた。3バックのシステムで久しぶりに組織的守備を貫徹したことも収穫だ。神戸は準備万端、味スタに乗り込む。(小野 慶太)