東京Vの技術が、群馬を凌駕した。
群馬は開始直後の3分に右サイドでFKを与えると、ファーへ流れたボールを井林に蹴り込まれてあっさりと先制を許す。あまりにも早過ぎる失点にムードが落ちるかに見えたが、東京Vのスマートなサッカーが群馬の力を引き出した。
尻に火が点いた群馬は、江坂、吉濱、小林らが前線で流れるようなコンビネーションプレーを演出し決定機を作り出していく。同点ゴールが生まれたのは36分。中盤でボールを受けた松下がディフェンスラインの裏へと絶妙なミドルキック。ウェズレイに競り勝った吉濱がフリーで抜け出して冷静にゴールネットを揺らした。「ヴェルディが前に食い付いていたので裏を狙った」と吉濱。
スコアをイーブンに戻して後半へ向かった群馬は62分に、秘密兵器・新加入ウーゴを投入し勝負をしかける。これにより確かに攻撃が活性したが、チャンスを決め切れず拙攻を繰り返す。
その反面、守備が薄くなると69分、東京Vのショートカウンターから最後は中後に流し込まれて1-2。72分には南にドリブルで切り込まれ3点目を許して白旗を上げた。「東京Vの前への推進力とフィニッシュの精度の高さにやられた」(服部監督)。群馬は善戦こそしたが、東京Vとの差を見せ付けられたゲームだった。(藺藤 心)