金沢は天皇杯2回戦から1週間の準備期間を経て試合に臨んだ。対する磐田の主力メンバーは3週間公式戦から遠ざかっており、もしゲーム勘が鈍っていれば、試合を左右する要素にも成り得た。しかし、先手を取ったのは磐田だった。
16分、アダイウトンとのワンツーを小林が胸でコントロール。左足を振り抜いた一撃が金沢のゴールネットに突き刺さり、磐田が先制する。前半は「攻撃的に、常に重心が前にあるような状態」だったと名波監督は振り返るが、2点目を奪うには至らず。
後半は金沢が攻め込む時間も増え、左サイドの大町が効果的にボールに絡みペナルティーエリア内に進入する場面もあった。右サイドでは清原が積極的にドリブル突破を試み、55分には、清原のパスに秋葉がシュートを打つもGKカミンスキーに阻まれた。
1点差で時間が過ぎる中、迎えた74分。金沢の最終ライン裏に走り込んだジェイに対応した作田が退場の判定を受け、金沢は10人になってしまう。その後77分、金沢のパスが相手に引っかかり、小林のパスに抜け出したジェイが難なく追加点を挙げた。
数的不利で2点のリードを追いかける金沢はリスクを負って前に出て行ったが、「ボールを持って、いなす能力が高い」(野田)磐田のうまさもあり、後半ロスタイムには松井に試合を決定付ける3点目を奪われ、スコアは3-0。磐田が幸先の良い再スタートを切った。(野中 拓也)