リーグ前半戦の対戦では、讃岐の術中にハマって1-3で敗れた福岡は、讃岐の強みを出させない戦いを選択して丸亀に乗り込んだ。その概要はカウンターつぶし。ロングボールを多用して敵陣に攻め入り、「良い形で攻撃を終えよう」(井原監督)というのが主眼である。ウェリントンをターゲットにした福岡の攻撃は讃岐の強固なブロックを揺るがすことはできなかったが、狙いどおりに讃岐のカウンターはシャットアウトした。前半は1本しかシュートを打てなかった福岡だが、讃岐にも1本しかシュートを許していない。「プランどおりのサッカーはできた」(井原監督)実感が、後半開始早々の得点につながったのだろう。
47分、右サイドの城後が左足でクロスを入れると、酒井が相手DFを引き連れてつぶれ、ファーに回ってマークを外した金森がフリーでヘディングシュートを放つ。「練習からやっていた」(城後)狙いどおりの形で先制した福岡は、試合終盤になるとイ・グァンソンを投入して5バックに変更する堅実な戦いぶりで逃げ切った。堤が相手FWと容易に入れ替わってPKを与えたり、途中出場の坂田が退場したりと粗さも目立ったが、選手たちがゲームプランを体現して勝ち取った勝ち点3だった。
一方の讃岐は、徹底してきた堅守速攻のサッカーに対戦相手が対策を施すようになってきている。残りシーズン、精度と強度の追求とともに攻撃の幅を広げることがテーマになってくるだろう。(寺田 弘幸)