序盤から京都は駒井と伊藤という強力なアタッカーを中心に、ゴール前へと幾度となく迫った。しかし、自分たちの時間帯に得点を奪えずにいると、千葉が速攻で反撃。36分には高い位置で奪う得意の形から、森本が約3カ月ぶりとなる一撃を沈めた。
リードを奪い、試合を優位に運ぶと思われた千葉だったが、課題である決定力不足に泣き2点目が奪えない。後半に入ると京都が大黒、フェホという攻撃的な選手を次々に投入し攻勢を強める。すると、87分にその大黒が伊藤の左クロスから同点弾。ともに勝ちが欲しかった戦いは、痛み分けに終わった。
勝ち点1を奪うにとどまった両者だが、明暗は大きく分かれたと言えるだろう。千葉が追加点を取れず後半に力尽きるというのは、今季何度も目にしてきた光景だ。速攻をしかけることは大切だが、縦に蹴ってボールロストをするばかりでは守備に回る時間が長くなる。J1昇格に近付くためにも、攻守のバランスを整えることは必要不可欠だろう。
対する京都は攻撃の形を作れたことが大きな収穫だ。また、大黒が途中から入り、攻撃のパターンに変化を付けられた点も見逃せない。J2残留に向け、明るい兆しが見えたと言えるはずだ。(松尾 祐希)