見せ付けた質の高さ。今季初の3連勝達成にも満足する様子はなし
試合開始早々、栃木は激しくプレスを掛けた。最初の数プレーは戸惑いも見せたC大阪だが、この日はパススピードとプレー判断が速く、テンポ良くボールを回して、すぐにいなし始める。その中で、パブロが特筆すべき推進力を発揮。相手の浅いディフェンスラインの裏を突き、18分にパブロのスルーパスに抜け出した玉田が技ありループを決めてC大阪が先制すると、22分には酒本のクロスにパブロが頭で合わせて追加点。42分には山口のパスに抜け出した田代がGKとの1対1を決めた。この場面、田代の胸トラップ時にボールが手に当たったが、主審の笛は鳴らず。ゴールは認められた。後半も玉田が追加点を奪ってリードを広げたC大阪が、質の高さを見せ付けて栃木に完勝した。
それでも試合後のパウロ・アウトゥオリ監督と選手に満足した様子はなかった。確かに、先制する直前に与えた栃木の決定機で丹野の好セーブがなければ展開は変わった可能性もある。また、85分にそろって出場した吉野とエジミウソンは決定機を逃して試合を締められなかった。さらには後半ロスタイム。吉野が1対1の勝負を挑んでボールを失い浴びたカウンターから栃木にFKを与え、その流れから1点を失った。先制までに数度の決定機を逃したことも含め、攻守に詰めの甘さは残った。とはいえ、前々節の岐阜戦(1○0)や前節の大分戦(3○1)に比べると内容面では著しく進歩。今季初の3連勝も達成した。
一方、残留争いの渦中に身を置く栃木は、C大阪のパス回しにプレスの的を絞れず、右往左往。不運な失点もあったにせよ、その他の3失点はすべて崩された形だ。「前半がすべて」と本間も悔いた。今節の結果、21位に転落してしまい、状況は厳しさを増したが、終了間際に1点を返した粘りを次節へつなげたい。(小田 尚史)