リーグ戦5連勝中。その勢いを見せ付けたかった愛媛だったが、思わぬ形で出鼻をくじかれた。試合開始直後、味方のバックパスを受けたGK児玉はその処理を誤って相手にボールを奪われると、そのままあっさりと失点を許した。
当然これによりゲームは難しくなったが、ピッチにはこの“痛恨のミス”を犯したチームメートを責める者はいなかった。「これまでの試合ではダマくん(児玉)に助けられている。ダマくんのために点を取ろうという気持ちでプレーした」(内田)とむしろチームは結束した。何より、児玉本人もそのミスを挽回すべく奮闘。その後に訪れた再三のピンチを自らのビッグセーブでしのぎ、ミスを帳消しにする活躍で味方のバックアップを待った。それに応えたのは内田の左足だ。41分、CKの流れから自らのところに転がってきたボールを拾うと、この連勝中に“大仕事”をしてきた左足が火を噴いた。ニアサイドに空いたわずかなコースを目がけて左足一閃。シュートは鋭い弾道を描き、「イメージどおり」(内田)にニアサイドからゴールネットを揺らした。
イーブンスコアになった後半はお互いにリスクを排除して戦い、ゲームは膠着状態。それぞれに訪れた数少ない決定機からもゴールは生まれずドロー決着。愛媛の連勝は『5』でストップするも、想定外のビハインドを乗り越えてつかんだ勝ち点1は、その勢いを持続させるに十分な結果と言えた。(松本 隆志)