和製エース不在ながら、チームの総合力で戦う
「1stレグはスコアレスドローに終わったが、勝てばいいという状況は作れた」(長谷川監督)。敵地での第1戦は勝てなかったが、同時に負けなかった、という戦いでもあった。G大阪の6本を大きく上回る12本のシュートを放たれ、守勢に回る時間帯も多かったが、今野を出場停止で欠きながらもチームは90分間を戦い抜いた。
守備の要を欠いた第1戦は、全北現代の攻撃に対する耐久力が問われたが、今回G大阪に待つのはさらなる試練である。勝ちが不可欠な第2戦で、宇佐美が出場停止。鹿島戦(J1・2nd第10節・2○1)で2得点を挙げた和製エース不在で全北現代のゴールをこじ開ける作業が必要になる。ただ、宇佐美不在の第2戦に対してチームに悲壮感はまったくない。「ここで戦えない選手はサッカー選手を辞めたほうほうがいい」と指揮官が言い切るように、アジア4強を懸けた日韓対決は今季最初のクライマックス。ナビスコカップでは代表組不在で準決勝進出をつかみ取ったように「代わりに出る選手がレギュラー以上の活躍を見せてきたのが去年からのガンバ」と丹羽もチームの総合力に自信を見せる。第1戦では宇佐美だけでなく攻撃陣にはマンツーマン気味のハードマークを見せてきた全北現代だが、「マンツーマンで来られたら、素直にポジションにいても変化は起きないので相手の守備のバランスを崩すことも必要」(遠藤)。序盤面食らった感もあった第1戦とは異なり、芝の状態が良いホームでは自慢のパスワークで崩し切る力は持っている。宇佐美の代役は個の打開力を持つリンスが濃厚だが、完全復調した二川も虎視眈々と出番を待つ。「Jのチャンピオンとしてすべてを出し切って勝ちたい」(長谷川監督)。引き分けのゲームプランを持たないG大阪に許されるのは勝利のみだ。(下薗 昌記)