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[ACL]柏、捉えた成長への道筋。太陽王の明るい未来

2015/9/18 14:17



 少なくとも数十倍、うっかりすると数百倍…。収入だけで比較すれば山中、小林といった柏の若手と、広州恒大のブラジル代表選手にはそれくらいの差がある。しかし若き戦士たちが間違いなく“お値段以上”の働きを見せた2試合だった。

 第2戦では山中の働きが出色だった。彼が繰り返しマッチアップした広州恒大の右SBチャン・リンペンは、チェルシーが獲得に動いているとも言われるアジア屈指の選手だ。「体の強い選手だったので少し間合いを取りながら、スピードを吸収しながら対応した」という山中は、相手の持つ推進力をうまく消した。終盤はウイングに近い位置まで張り出し、突破や強烈な左足からのクロスという強みも出した。

 山中は抜群の身体能力を持ち、リオ五輪世代の有望株として期待を受けてきた。しかし判断、局面の詰めに甘さが見え、今季は先発の座を輪湖に譲っている。しかし9月に入ると輪湖の脳震とうによる欠場もあり、2日のナビスコカップ準々決勝・第1戦(神戸戦・0●2)から続く中3日〜4日の4連戦にフル出場。疲れも見せず、ハイレベルな相手に対して十分に“やれる”ことを示した。

 ただし広州恒大戦2試合に先発した20歳の小林、第1戦に先発した18歳の中山も含めて“勝利に貢献する”というレベルの傑出した活躍はできていない。チームも彼らも単にやれたことで満足していたら、その先には明るい未来などないだろう。しかしブラジル、中国の代表選手とわたり合う彼らの姿は、柏の明るい未来を感じさせるモノだった。この広州恒大戦は追い越すべき先行者との距離を測り、次の挑戦に目を向けるための素晴らしい機会だった。(大島 和人)

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