両者にとって妥当な引き分けと言える。最後まで引き締まった好ゲームだったが、互いに勝ち切るためのパワーには欠けた。
12,000人を越える観客が集った一戦。ホームの磐田は大歓声に後押しされ、序盤から果敢にしかけたいところだったが、愛媛の守備にブレーキをかけさせられた。名波監督は「35分くらいまでは臆病なサッカーをしていた」と悔やむ。ボールは保持できていたが、相手の連動したプレッシャーをいなすことができず、リズムを乱された。前半の決定的なチャンスは22分のセットプレーのみと振るわなかった。
後半開始直後のアクシデントも痛かった。59分にジェイが右足の内転筋を痛め、途中交代。攻撃の中心を失った。それでも小林、松浦らが気を吐いたが、愛媛の守備ブロックを崩し切り、ゴールを奪うことは最後までできず。主将の上田は「ゴール前の精度をさらに上げていかなければ」と反省を口にした。
対する愛媛はアウェイで粘り強い戦いを見せた。木山監督は「ある程度自分たちが思い描いたようにゲームが進んだが、勝ち切るというところは付いてこなかった」と試合を総括。持ち前の組織的な守備を最後まで継続し、磐田の攻撃を制限した。また、鋭いショートカウンターから河原、瀬沼らが決定機も作った。しかし、磐田同様決め切ることはできず。それでも、リーグ戦負けなしは『8』に伸びた。(南間 健治)