接戦をモノにするC大阪の勢い。自動昇格圏も間近に
熊谷開催史上最多となる14,410人の大観衆が作り出す素晴らしい雰囲気の中で行われた試合は、立ち上がり、ホームの大宮がボールを握って攻め込む。耐える時間が続いたC大阪だが、ここをしのぐと11分、丸橋のクロスにエジミウソンが頭で合わせ、C大阪が最初のチャンスで先制に成功した。その後は守備の集中力が増したC大阪に対し、大宮はパスのズレも目立つ展開に。このまま1-0で折り返すかに思われたが、45分、C大阪は鮮やかなパスワークから左サイドを完ぺきに崩され、大宮に同点ゴールを奪われてしまう。C大阪としてはイヤな流れで前半を終えると、後半開始から10分、ホームの大声援を背に攻勢を強めた大宮に対し、防戦一方となった。それでも前半同様、相手の時間帯で失点せずにしのぐと、再び流れをつかみ取る。パブロが何度かゴールを脅かして迎えた75分、山口の正確なサイドチェンジを受けた丸橋がパブロとのワンツーでサイドを突破し、ニアへクロス。ゴール前はエジミウソン一人だったが、「ニアに速いボールを入れたら何か起こると思った」(丸橋)との願いが込められたクロスに、エジミウソンと競り合った菊地がオウンゴール。再びC大阪がリードを奪うと、パウロ・アウトゥオリ監督の決断は早かった。田中と中澤を投入して5バックで守り切る姿勢を鮮明にし、リードを守り切った。今季初の3連勝で迎えた今節。「首位相手にも勝ち切れる試合を」と指揮官が話していたとおり、C大阪は競った試合を見事に勝ち切った。今節は玉田が負傷、田代がコンディション不良で起用できない緊急事態の中、エジミウソンに移籍後初得点が生まれた。マイナスをプラスに転じるあたり、現在のC大阪の勢いを感じさせた。今節の結果、2位・磐田との勝ち点差も『1』に。いよいよ自動昇格圏も見えてきた。
一方の大宮は、自分たちの時間帯で得点を奪うことができず、常に後手に回る苦しい展開で今季初の連敗。一時は昇格も時間の問題かと思われていたが、ここに来て今季最大の試練を迎えている。(小田 尚史)