ここまで守備の中心を担ってきたクォン・ハンジンを出場停止で欠く熊本は、園田を本来のCBに下げ、上村をボランチで起用。一方の京都は大黒が9試合ぶりに先発出場。熊本にとっては大黒への供給源をいかに断つかが焦点となった。
試合は立ち上がりから京都ペース。左の駒井は縦にしかけ、右は伊藤が中へ入ることで石櫃の上がりを促し両サイドから形を作る。しかし熊本も中央ではよくはね返して大黒に良い形で収めさせず、27分に宮吉が迎えた決定機もGKシュミットが阻止した。
後半は熊本が流れを引き戻し、攻撃のテンポも上がって左右に揺さぶりながら深い位置まで運ぶ場面が増えたが、枠に飛ぶシュートもGK清水の正面がほとんど。一方、京都も82分に交代出場の佐々木、後半ロスタイムには原川が決定機を作ったがゴールには至らず、スコアレスで勝ち点を分け合う結果となった。
京都にとって5試合ぶりの無失点は収穫だが、流れのある時間に得点に結べなかったことが勝ち点2をこぼした要因。石丸監督の就任以降、チーム状況が上向いてきたからこそ、確実に勝ち点3を積み上げることが残り10試合での大きなミッションとなる。
熊本は勝ち切れず順位も一つ下げたが、前半の展開から修正し、後半は流れを引き寄せた。苦しい時間帯も我慢して無失点に抑えたことを前向きに捉え、次節・福岡戦も流れを維持して結果につなげたい。(井芹 貴志)