安定感のある守備は維持しながらも、ここ6戦で1ゴールと得点力不足に嘆く讃岐は「今日は点を取りに行こう」(北野監督)とシステムを[3-5-2]に変更。攻撃的な布陣で能動的に勝ち点3を狙うべく臨んだ。しかし、前線からプレッシャーを掛け、サイドまでボールを追い込んで攻撃に転じる場面まではいくが、そこからアタッキングサードに良い形でボールをつなげない。個の打開力におけるクオリティーの乏しさもあったが、それは自らのストロングポイントをかき消されたことが大きな要因であった。
愛媛は讃岐の攻撃における守から攻への切り替えの鋭さを徹底して消しに行った。それはボールロスト直後に激しく相手をチェイスして奪い返す“5秒ルール”。これにより讃岐の持ち味であるスピード感のある攻撃をけん制した。逆に愛媛はそこから好機へとつなぐことでゲームを掌握。シーズン当初からチームとしてこだわって取り組んできた5秒ルールはシーズンを戦う中で「(クオリティーが)上がり続けている」(木山監督)。その“武器”で讃岐の生命線を断ち切り、17分の決勝点を守り切った。
決してラクな試合ではなかったが、勝ち点3を積み重ねた愛媛がJ1昇格プレーオフ圏の6位を死守した。(松本 隆志)