1枚の交代カードが勢いを消した。
群馬は32分にボランチの坂井がボールを奪われ、川辺に先制ゴールを許してしまう。磐田相手にミス絡みで失点し0-1で前半を折り返す苦しい展開だったが、後半に底力を発揮した。
リズムを取り戻した群馬は前線のモビリティーを生かして磐田を自陣へと追い込んでいく。68分には、吉濱の右CKを江坂がヘッドで合わせる。そのシュートは一度ポストにはじかれたが、混戦からのこぼれ球を江坂が豪快に蹴り込んで同点に追い付く。「最初のシュートは外れたが、みんなの気持ちがゴールにつながった」(江坂)。勢いに乗った群馬は71分、カウンターでペナルティーエリアへ進入した吉濱がカミンスキーをかわして逆転ゴール。チームをけん引する若武者二人のゴールでゲームをひっくり返した群馬は、ゲームをクローズする作業へ入っていく。
しかし、吉濱に代えてウーゴを右MFに投入したことによってプランは崩れた。服部監督は「守備のリスクより攻撃のメリットを考えた」と話したが、思いとは裏腹に前線のプレスが弱まり押し込まれていく。83分に太田に同点ゴールを決められると、86分には駒野に決勝FKを叩き込まれて痛恨の逆転負け。駒野のFKが、壁に立ったウーゴに当たってゴールへ吸い込まれたのも、皮肉な結果だった。
もちろんチームに未熟な部分があったことは否めないが、ウーゴ起用によって守備にほころびが生じたのは事実。勝ち点3が手に届く場所にあっただけに、悔やむに悔やみ切れない敗戦だ。4連敗という結果以上に、ダメージの残るゲームとなった。( 藺藤 心)