■FC東京
依然続く中盤の試行錯誤。まずはしっかり守り、スキを突いていく
現在、年間順位3位のFC東京だが、気が付けば4位・G大阪との勝ち点差も『2』まで詰まってきた。しかし、マッシモ・フィッカデンティ監督は「選手たちの表情を見ていても、プレッシャーは感じていない。(前節の)マリノス戦(0●1)もチームのバランスは悪くなかった。松本戦もしっかり戦うだけ」と、冷静なチーム状況であることを強調する。
今節対戦する松本に対して指揮官は、「前節の相手のマリノスよりクオリティーは落ちるかもしれないが、そのぶんフィジカル的でしっかりアイデンティティーもあるチーム」と警戒を緩めない。特に選手では元韓国代表MFキム・ボギョンの名前を挙げ、「非常に興味深いプレーヤー。新たな戦力がチーム力を上げている」と前回対戦時との違いに触れた。 そのキム・ボギョンがいる中盤での争いが、試合のカギを握るだろう。今節もボランチの高橋が出場停止。前節・横浜FM戦はダブルボランチに変更して戦うなど、試行錯誤が続く。今節に向けても「中盤での戦いは大事になってくる。今週もいろいろと試している」(フィッカデンティ監督)と語り、アンカーに米本を今季初めて起用する案も浮上している。
一方、攻撃では前田、ネイサン・バーンズの2トップの再奮起が不可欠。人数をかけない攻撃がFC東京の基本なだけに、やはり前線二人の打開力に頼るところは大きい。また、横浜FM戦の試合途中に右脇腹を負傷した太田は、今週は別メニュー練習をこなすことも多かったが、松本戦には間に合う見込み。「(太田)宏介は戻って来てくれると思う」とフィッカデンティ監督も期待を込めていた。
連敗は避けたいこの一戦。年間順位3位を死守するためにも、ホームで再び上昇気流に乗りたい。(西川 結城)
■松本山雅FC
まだ何も決まっていない。目の前の90分間に全力を尽くすのみ
23日に行われた2nd第9節、年間順位・18位の山形とのドロー(2△2)は余りにも痛い結果となった。チームの状態は決して悪くなく、新加入選手やけが人の復帰で選手層も厚くなってきているだけに、結果が出ないことが歯がゆい。しかし、まだ何も決まっていない。チームがトップ15入りを果たすためにも、まずは目の前の90分間に全力を尽くさなければならない。あとは「神のみぞ知る」だ。
とはいえ、今節は松本にとっては不利な条件ばかりがそろう。アウェイであること、中2日の試合であること、前線で核となってきたオビナが累積警告で出場停止であること。数え上げればきりがないが、「窮鼠、猫を噛む」の言葉の意味をFC東京に身を以て体験してもらうチャンスでもある。前述のようにチームの状態は悪くない。特にコンディションが整ってきたキム・ボギョンは、山形戦でアシストを記録。反町監督は守備面でまだ物足りなく映るようで、確かに時としてボールウォッチャーになるなど淡泊さも散見される。それでもキープ力や高精度のキックには、敵将も「Fantastico!」と唸るはずだ。下手に扱えばけがをするが、キレ味は抜群の諸刃の剣には、これまで以上の期待を懸けたい。
もう一つの注目は、FC東京の先発メンバーだ。前節・横浜FM戦(1●2)で太田が右脇腹を強打し、今節の出場が不透明との報道がなされた。前回対戦時(1st第15節・1●2)で松本は、太田の左足から失点を喫している。多くのアシストを供給してきたクロッサーがいる、いないは松本にとってもカギとなる。気になる情報が飛び交う中、敵地で勝ち点3をもぎ取ることができれば――。
繰り返すが、まだ何も決まっていない。(多岐 太宿)