好機をモノにした広島、清水に5発大勝
「唯一の救いはサポーターが最後まで応援してくれていること」(田坂監督)。指揮官がそう語るほど、清水の戦い方の中に救いはなかった。前節・浦和戦(1●4)で4失点した反省がまったく生きていなかった。
19分、清水のFKのチャンスに、大前の蹴ったボールははじき返されミキッチのもとへ。枝村が一発でかわされると、ミキッチが中央に折り返した時点でハーフウェーライン近くのドウグラスはすでに独走状態。ドウグラスは落ち着いてGK杉山力をかわし、ゴールに流し込んだ。さらに24分には平岡のクリアミスからCKを奪われ、そのCKから水本に追加点を許す。カウンターにセットプレー。前節の反省から警戒していた形で失点を重ねてしまった。
それでも清水は一矢報いる。64分に、大前のFKからチョン・テセが頭で合わせて1点差。途中出場の村田が作ったアイスタの雰囲気も、清水を確実に後押ししていた。しかし、それが一気に冷めたのは一つのミスがきっかけだった。75分、林の蹴ったパントキックの落下点に入っていた平岡が浅野に体を当てられバランスを崩すと、ボールは流れ浅野が抜け出す。スピードに乗ったドリブルでGKをかわした浅野がチーム3点目。これで集中力の切れた清水DF陣は80分にも浅野に裏を取られて4失点目を喫する。最後は、後半ロスタイムの柏のゴールで計5失点。清水としては見るも無残な結果に終わった。
清水は81分にピーター・ウタカのシュートがライン上で千葉にクリアされるなど、追加点のチャンスも決め切れず攻撃陣も1点止まり。ウタカは田坂体制となっての初ゴールは今回もお預けとなった。清水は15位と勝ち点8差のまま残り試合数が一つ減った。(田中 芳樹)