鳥栖(試合前13位)と甲府(同15位)は降格圏にはいないが、残り6試合のうち、ここからの結果次第では、16位・松本を強く意識することになるか、残留の可能性を高めるかの分水嶺ファーストラウンドだった。特に甲府にとっては松本と勝ち点2差になる可能性があっただけに、大きな勝利となった。
前半はお互いにリスクの少ないサッカーをする中、風上の鳥栖は甲府最終ラインの裏へ縦パスを通して決定機を作るが決め切れず、甲府も24分の決定機はバレーが空振りで0-0のまま後半に突入。
後半は立ち上がりから、つないで圧力を掛ける鳥栖に甲府が押し込まれて主導権を失う。直近の2試合のイヤなイメージが浮かぶも、50分にキム・ミヌの決定機を河田がファイセーブでしのぐと、66分に菊地のミスを阿部拓が奪ったボールにバレーが合わせて甲府が先制点。鳥栖は岡田、豊田を入れてパワープレーで同点ゴールを狙うが、「鳥栖に先に交代カードを切らせたかった」という佐久間監督は伊東と盛田のFW2枚同時投入で対応。189cmの盛田は押し込まれると最終ラインに入って豊田を確実にマーク。ヘディングを封じ、完封に大きく貢献した。松本が敗れたため、結果的に両チームとも残留に少なからず近付いた。(松尾 潤)