札幌が放ったシュートは群馬の6倍超となる19本。CKも7本対1本と、数字だけを見ればホームチームが相手を圧倒しているはずなのだが、不思議とその印象はなかった。その理由は、群馬ゴールはそこまで実際に脅かされてはいなかったからだ。シュートはことごとく札幌ドームのフェンスを強襲し、ナザリトのPKもゴールの枠を大きく外れていった。
J1昇格に一縷の望みを託して7月に監督交代を敢行したはずだったが、四方田監督が就任してからの公式戦では、連敗の中にあった横浜FCとの天皇杯を含む2連戦と、同じく天皇杯で札幌大に勝ったのみ。もちろん、内容面では向上が見える部分はいくつもあり、チーム状況を熟知するアシスタントコーチが内部昇格したわけではないので、そこは差し引いて見る必要があるが、戦績としては相当に厳しいモノとなっている。
J1昇格プレーオフ圏の6位との勝ち点差は『10』と、まだ昇格という目標達成の可能性は残されている。だが、J3降格圏の21位との勝ち点差も同じく『10』とあっては、昇格を現実的に意識できる立ち位置ではない。とにかく、一つしっかりと勝って、流れを良化するきっかけを見いだしたいところ。今後は上位チームとの対戦も増えてくるため、なんとかここで意地を見せたい。育成型クラブだけに、下部組織出身選手のさらなる台頭にも期待したい。まずは、あらためて足元をしっかり見る必要があるだろう。(斉藤 宏則)