リーグ戦は残り5試合。すでにチャンピオンシップ出場権を得ているが、2ndステージ優勝の可能性も残し、年間順位1位、そして年間優勝を目指す浦和にとって、少々難しい時期と言える。
まずは単純な成績。リーグ戦ラスト5試合は現体制になった12年以降、2勝1分2敗、1勝1分3敗、1勝2分2敗と浦和が最も苦手としている時期の一つだ。 そして現状。2ndステージは首位の広島を勝ち点5差で追う3位だが、年間順位は2位の広島に勝ち点2差を付けた首位。“二つの首位”を狙いながら状況が違うことにより、気の持ちようが難しい。
これについてなるほど、と思える表現をしたのは槙野だった。「年間順位を維持しようというよりは、2ndステージを獲りに行こうという気持ちのほうがいい」。それはなぜか。「追われる立場より追う立場のほうがいいから」だ。特に昨季は“あと1勝”という第32節・G大阪戦(0●2)から失速した。それはどちらかと言えば“守ろう”という意識よりも“決めよう”という意識が空回りした結果、G大阪戦を落とし、その精神的ダメージを修繕できないままシーズンを終えてしまった印象だ。ラスト5試合に弱いのは優勝争いにおけるプレッシャーが大きく影響していたからだろう。
プレッシャーという意味では1stステージを制しているぶん、良い意味で「気持ちに余裕がある」(柏木)ことはプラスだが、それが気持ちの緩みにつながってしまえば危険だ。いずれにせよリーグ戦5試合があり、「その先にチャンピオンシップがある」(梅崎)。この5試合を最終にして最大の目標であるチャンピオンシップ優勝につなげる戦いにする。それが最も重要なことと言えるだろう。( 菊地 正典)