■ジュビロ磐田
意地を見せるとき。肝になる攻守のバランス
大宮との勝ち点差は『10』。無論、この一戦だけで逆転できるわけではないが、“意地”がある。木村稔社長らフロントの協力の下、この試合に勝てば、全31選手にボーナスが支給されるという。「フロントも一体となって戦ってくれる」と名波監督。3位・C大阪との勝ち点差をさらに広げるためにも、どん欲に勝ち点3を目指す。
今節、大黒柱のジェイが復帰する。あらためて説明する必要はないが、リーグトップスコアラーの復帰は非常に大きな追い風。長身FWの有無で攻撃の破壊力はまったく異なり、セットプレーの迫力も格段に増す。
ただし、ディフェンス面だけを見れば、“ネック”にもなりかねない。ここ2試合連続で2失点と課題も残すが、前線からの守備という点では1トップに森島を置く布陣の方が機能していた。その点、今節はジェイを除く10人の守備負担が増す。それでも、攻撃面で余りある“リターン”があるのだが――。
このデリケートなバランスと向き合い続けてきたのが、今季の磐田である。大宮との真っ向勝負では、この点が試合の展開をどう左右するか。(南間 健治)
■大宮アルディージャ
プラスαの価値を手にするために
前節・千葉戦(2○1)は相手が勢いを持って試合に入る中、慎重な立ち上がりでゲームを落ち着かせ、じっくりと流れを引き寄せて得点を奪う試合巧者ぶりを見せた。千葉と同様、磐田も勝利を目指して激しく試合に入ってくることが予想される。「心理的にも戦術的にもそういうところのスキを見ながらできればいい」(横谷)。大宮はシンプルに裏を狙うことも、いなすようにボールを回すこともできる。相手のイヤがる試合運びで主導権を掌握したい。
勝ち点で『10』の差があるとはいえ、2位・磐田との戦いが持つ重要性は誰もが認識している。優勝争い、J1昇格争いでさらに優位に立つためということはもちろん、注目の集まる一戦で結果を残すことにはプラスαの価値がある。家長は言う。「1位と2位の試合なので、注目はしてもらえると思う。そういう試合で勝つことがクラブの価値を高めていくと思うし、選手もより評価してもらえる。さらに飛躍できるようにしたい」
多くのモノを勝ち取るための一戦へ。大宮はアウェイ・ヤマハスタジアムに乗り込む。(片村 光博)