鹿島、神戸のシュートをわずか5本に抑え完勝
7日から始まるナビスコカップ準決勝と同じ顔合わせ。ただ、2ndステージ制覇を目指す鹿島に対し、神戸は3連敗中。明暗分かれるマッチアップだったが、互いに組織を乱さずクレバーな試合の入りを実現した。しかし、徐々に鹿島が優勢に立つ。鹿島がのぞかせたのは“試合巧者”の姿だ。荒れた芝を考慮し、前線にロングボールを供給。それを軸にしながら“つなぎ”を効率良く織り交ぜ、高い位置に起点を作った。回収したセカンドボールはテンポ良く動かし、良い守備から攻撃をしかけたい神戸に攻守のスイッチを入れさせない。そして25分、柴崎のCKを山本が頭で合わせて鹿島が先制に成功した。
神戸は後半から北本に代えて田中を投入し、4バックにシステム変更。3バックでは「(選手間の)距離が空いていた」(森岡)中盤を修正し、後手に回っていたセカンドボールの奪い合いで盛り返す。インサイドハーフに入った田中が巧みなポジショニングでつなぎ役となり、ゴールを狙う形も生まれた。ただ、鹿島はダヴィ、カイオと続けざまに投入しながらプレスから速攻の迫力を強め、柴崎の上がりなど流動性も維持。73分には神戸のミスから波状攻撃を繰り出す。ここはGK徳重のファインセーブに阻まれたが、その5分後、遠藤のクロスからカイオが決めて2点差に。神戸の攻撃をわずかシュート5本に封じ、無失点完勝を収めた。
勝利した石井監督は「気持ちを前面に出して戦ってくれた」と選手たちを労う。鹿島は2ndステージ首位の広島と勝ち点で並び、戴冠への歩みを前進。一方の神戸はこれで4連敗。勝利への飢えをさらに蓄積した結果となったが、徳重は「グラウンドでの悔しさはグラウンドでしか返せない」と、下を向くことなく4日後の再戦を見据えた。(小野 慶太)